変えてみよう!記憶とのつきあいかた
- 作者: 高橋雅延
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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平成24年11月10日 読了
幼い頃から思春期にかけての記憶が現在の自分の性格や生き方に大きな影響を与えている
しかし、最終的に自分の性格や生き方を「決める」のは現在の自分自身。
できごとの記憶をもつためには、それを順序立て、因果関係に沿って意味づけることが必要
感情を伴うショッキングな場面の記憶は残りやすい
ショッキングな場面の前後の記憶は残りにくい
本人の感情状態と同じ色合いをもったできごとが思い出される
ポジティブ、ネガティブ
トラウマになっていること
忘れたい記憶
→過去の同じできごとでも違った視点でみてみる
「記憶をぬぐい去ることはできないが、記憶の有りようを変えることは可能であることを、私たちは知っている」
臨床心理学者フランシス・マクナブ
人と合う前の先入観の違いによって、その人と会った後の印象や記憶が左右されることがある
実験
車同士の衝突事故
「ぶつかった」or「激突した」
スピードはどのくらいだったか?
ぶつかった→平均54キロ
激突した→平均65キロ
割れたフロントガラスを見たか?
ぶつかった→7/50 14%
激突した→16/50 32%
質問の仕方で結果が変わる
誘導尋問に似ている
自己正当化による記憶の歪み
記憶の歪み
思い出すたびに再構成される
さまざまな経験によって、新たな記憶を積み重ねていく
マーク・トウェイン
「人間は徹頭徹尾自分のことにしか興味がなく、常に自己満足を求める存在である」
昔話には意欲を取り戻させる効用がある
回想法
記憶のキャッチボール
まずは自分の記憶をさらけ出す
こちらがさらけ出せば相手も心を開く
人と人との絆をつくる第一歩
自慢話よりも失敗を語る
記憶の共有
絆を維持する働き
幸せとはまわりがとやかく言うものではない
自分自身が決めること