アウトプット日記

読んだ本、文献、作業療法に関する勉強会・研修会のまとめ。個人的な。

福岡ブロック 第2回事例検討・報告会

福岡県OT協会 福岡ブロック 第2回事例検討・報告会

日時:平成25年2月15日 19時~20時30分

場所:麻生リハビリテーション大学校

演題:10演題

 

内容:

1.役割の再獲得を目指して ~手の形を自由に変える~

 疾病により、母と教師の役割を喪失した事例

 子どもや家族と関わる重要な作業である作品づくりや家事に介入

 経験を通じて自己効力感を得ることで役割を再獲得につながった

 

2.洗顔 ~手と顔面の関係に着目して~

 肩甲帯の不安定性や失調のため、自己身体へのリーチが困難な事例

 洗顔料を使用した探索活動を促し、手と顔面の協調性に着目した介入

 

3.外来患者との目標共有を円滑に ~ADOCを用いて~

 復職を目指す事例との目標共有にADOCを用いた詳細な評価を行った

 時期に応じて課題や解決方法を具体的に事例と共有し、復職した

 

4.在宅における環境整備

 高齢で頑固な性格の事例

 トイレへの導線確保のため、簡単な環境整備を提案するが受け入れ拒否

 関わりを続け、気分や意欲の向上、表情の明るさがみられたタイミングで再度提案

 提案を受け入れ、少しずつ他の提案も受け入れてくれるようになった

 タイミングが大切

 

5.将来に対する不安が軽減した一事例

 高齢で下腿切断の事例に対して、ADOCを用いて評価

 ADLへの介入と並行してゲートボールや屋外歩行を実施

 事例の意志を尊重した介入により、不安が軽減

 


 

 事例の個別性や多様性を理解し、個人を尊重した関わりが大切だと思います。

 

 それができるのはやっぱり作業療法士。