アウトプット日記

読んだ本、文献、作業療法に関する勉強会・研修会のまとめ。個人的な。

院内勉強会「食事動作について」

f:id:katzace:20130225064123j:plain

日時:平成25年2月21日 18時~19時30分

テーマ:「食事動作について~摂食・嚥下を中心に~」

主催:OT ADLチーム

参加者:OT約20名 PT2名

 

内容:

講義―

 摂食障害と嚥下障害、摂食中枢と嚥下中枢、嚥下各期(stage)

 摂食・嚥下と姿勢との関係

体験―

 リクライニング30度での咀嚼・嚥下体験 頸部の位置、介助方法、姿勢による違い

 仮想半側空間無視での咀嚼・嚥下体験

 

まとめ:

 脳卒中患者は、認知障害、注意力障害、動作の障害が伴っているため、「嚥下障害」だけではなく、「摂食障害」として広く認識する必要がある。

 食事の際の姿勢や環境、介助方法により、咀嚼や嚥下に影響を及ぼすことを実体験として認識できた。

 

キーワード:

摂食・嚥下の期と相

 期=stage: 組織の動き

 相=phase: 食塊の動き

 

咀嚼効率

 悪い:リクライニング30度

 良い:リクライニング90度・頭頸部屈曲0度

 

嚥下と姿勢

 ベッドギャッチアップ30度仰臥位で、頸部を軽く前屈(顎を少し前に出して下向きに降ろす)した姿勢が最も安全な姿勢とされている

 

テーブルの高さ

 理想的な高さ:座高の1/3から4~5cm高いところ

 

食器の位置に伴う箸・スプーン操作

 箸操作での前腕可動域: 回内11.2°~回外49.1°

 近位が最も回内が必要

 中位の動作が効率が良い

 

アクションプラン:

 リクライニングした姿勢ではスプーンの中の食べ物を認識しにくいので、認知期を意識した声かけや環境設定を行っていく


 

  咀嚼効率が悪いのはリクライニング30度。

 

 嚥下するのに最も安全なのもリクライニング30度。

 

 咀嚼ができて嚥下障害がある方にはリクライニング30度での食事はつらいかも。