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アウトプット日記

読んだ本、文献、作業療法に関する勉強会・研修会のまとめ。個人的な。

「股関節機能障害の評価と治療~THA術後を中心として~」

日時: 平成25年6月15日(土) 14時~18時

テーマ: 「股関節機能障害の評価と治療~THA術後を中心として~」

講師:京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 建内宏重先生 

内容:

・股関節機能障害に対する評価・治療のポイント

股関節 安定性と可動性

股関節への外力の制御

股関節局所と外力に分ける

 

 

・股関節の適合性

 骨頭、臼蓋がどちらの方向を向いているか

 矢状面上の運動と関節面の方向は別

 臼蓋に対して骨頭が広い関節面で接するように →軸回旋 円錐形 肩関節も同様

 適合局面での運動 →脱臼のリスクが低い

 骨性に安定するのは外転60度

 

・骨盤傾斜と臼蓋への影響

 臼蓋形成不全 →通常は腰椎前弯が強い しかし、強くない人も

 高齢者 後傾 →接触面が低い →内圧が高まる →変形性股関節症になりやすい

 骨盤10度後傾く →圧力20%増

 

・立位姿勢の調節

 重心と股関節の位置の両方を調節

 重心は基底面をコントロール

 

 股関節への荷重評価

 水平方向の荷重 →骨盤運動の観察

   後方重心 →骨盤が前方に移動

   前方重心 →骨盤が後方に移動

 外転筋群の収縮評価

   前面、後面どちらの筋の収縮が強いか

 

・股関節周囲筋のバランス

 動筋と拮抗筋のバランス(屈曲-伸展、内転-外転、内旋-外旋)

 共同筋間でのバランス(外転筋群:大腿筋膜張筋-中殿筋、表層筋-深層筋)

 骨盤周囲でのバランス(Hip-Spine、Hip-Hip、体幹安定性-股関節運動性)

 

・股関節角度と屈曲筋の発揮トルク

 腸腰筋 伸展から屈曲まで働く

 大腿直筋 屈曲20度ぐらいがピーク

 

・歩行における股関節

 貢献度

 股関節の伸展 GMAX,ADM,HAMS,VAS

   VASは膝関節伸筋 しかし、荷重位では股関節を伸展する

 膝関節の伸展 GMAX,VAS,ADM,SOL(ヒラメ筋)

 

・歩行

 THA術後患者の身体各部位の相互関係

 股関節パワーの低下や股関節スティフネスの増加 →足関節で代償作用を増大

 

 歩行における受動的弾性要素

 股関節で発揮するモーメント・パワー(特に屈曲)のうち、約40~60%は受動的要素

 

参考資料:

建内宏重:股関節の障害に対する運動療法の実際.運動療法のこれから臨床編Ⅱ.理学療法.2013.

建内宏重:下肢人工関節置換術周術期の歩行分析の有用性.MB Medical Rehabilitation.2013.

建内宏重:股関節と下肢運動連鎖.運動連鎖からみた下肢スポーツ障害.臨床スポーツ医学 30(3):205-209;2013.

建内宏重:変形性股関節症の理学療法.標準理学療法学 骨関節理学療法学.医学書院,2013.

建内宏重:理学療法プログラムデザインⅡ (市橋則明 編)文光堂,2012.

建内宏重:ヒトの動き百話~スポーツの視点からリハビリテーションの視点まで~.(小田伸午・市橋則明 編)市村出版,2012.

建内宏重:筋骨格系理学療法を見直す.(対馬栄輝 編)文光堂,2011.

建内宏重:理学療法プログラムデザイン.(市橋則明 編)文光堂,2009.

建内宏重:変形性関節症.何を考え、どう対応するか.(島田智明 編)文光堂,2008.

建内宏重:痛みに対する理学療法.運動療法学.(市橋則明 編)文光堂,2008.

建内宏重:股関節の機能解剖と臨床応用.理学療法ジャーナル 46(5):451-460;2012.

建内宏重:股関節疾患に対する理学療法の理論と実際.歩行時の股関節-足関節の相互作用に着目して.理学療法福岡 24:25-49;2012.

建内宏重:股関節機能障害の評価の仕方.何をどのようにみて、どうするか? Sportsmedicine 118;2010.

建内宏重:股関節の形態と運動.教科書どおりが正しいとは限らない.Sportsmedicine 115;2009.

建内宏重:関節病態運動学 股関節の病態運動学と理学療法 理学療法 24(3):474-482;2007.

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