『ビジネス・スキルズベーシック プレゼン術』
ビジネス・スキルズ ベーシック プレゼン術 (ビジネス・スキルズベーシック 2)
- 作者: 藤木俊明
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2007/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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平成25年11月9日 読了 12分
まとめ:
プレゼンテーションとは、ビジネスプランをわかりやすく伝えることによって、予算の承諾を得るための場。
ビジネスプランとは、問題を解決し、双方がメリットを得られるプラン。
企画の魅せ方のポイントは、「見せ方」と「組み立て方」の組み合わせ。
「見せ方=情緒・感性」「組み立て方=論理・データ」のバランスをうまく取る。
目次:
第1章 プレゼンの心構え
第2章 プレゼンの準備はどうする?
第3章 「勝てるプレゼン」のポイント(1)
『プレゼンツール~企画書』編
第4章 プレゼンの直前に何をする?
第5章 「勝てるプレゼン」のポイント(2)
『実施』編
第6章 プレゼン本番はどうする?
第7章 プレゼン終了後どうする?
キーワード:
プレゼンの意義とは?
プレゼンテーションとはビジネスプランをわかりやすく伝えることによって、予算の承諾を得るため(決裁)の場と定義したいと考えます。
それでは、ビジネスプランとは何でしょうか?問題を解決し、双方がメリットを得られるプランでしょう。
つまり、プレゼンするということは、相手(相手が自社経営陣なら自分も含む)の問題解決をはかり、その実施によって双方がメリットを得られることを提案し、その解決にかかる費用の承諾を得ることです。 p10
プレゼン・マネジメント
プレゼンの流れ
(1)オリエンテーション:クライアントあるいは経営陣などからプレゼンのテーマをもらいます。同時に資料やプレゼン形式の指示などが行われます。
(2)プレゼンの準備:必要な情報を収集し、プレゼンの方針を立てます。さらにプレゼンツールの製作が本項目の最重要タスクでしょう。
(3)プレゼン直前のチェック:プレゼンの成功のため直前のチェックを行います。
(4)プレゼン本番:アクシデントや変化に対応しなくてはなりません。何より効果的なプレゼンができるように努めます。
(5)プレゼン終了後のあと始末:終わった後も、やることはいろいろあります。 p30
企画の魅せ方
2つのポイント
(1)「見せ方」がポイント
・物語を感じさせる:ユーザーシーンが「視(み)える」。それによって提案先が成功する・問題が解決するなどのイメージを強く感じられるようにはかる。
・俯瞰させる:全体の状況や位置づけ、個別の関係などが瞬時に「視(み)える」。決裁権持った人は「俯瞰」する力があり、「俯瞰」できる企画書を好む。
・五感で感じさせる:理屈より先に「好ましいイメージ」を抱いてもらう。それはビジュアル、音楽など五感に訴求するものが効果的。
(2)「組み立て方」がポイント
・物語を感じさせる:企画の必然性や成功ストーリーが「視(み)える」。(1)の「物語」と違うのは、その企画を実施する必然性が訴求され、それによって問題解決・成功のストーリーが組み立てられていること。論理的な説明、しっかりした裏付けデータが必要。
・循環を見せる:継続してカイゼンしてゆく様子や利益が上がる状況などが「視(み)える」。(1)の俯瞰と同様、決裁者は「循環」を好む。ビジネス自体が循環して継続するものであるから。
・費用対効果を確証させる:予算つまり投資に見合う効果が「視(み)える」。
つまり、企画の魅せ方のポイントは「見せ方」「組み立て方」の組み合わせです。言葉を換えれば「見せ方=情緒・感性」「組み立て方=論理・データ」のバランスをうまく取ることができれば、かなり企画を魅力的に提示することができるのです。 p86
アクションプラン:
「見せ方」と「組み立て方」を工夫する