アウトプット日記

読んだ本、文献、作業療法に関する勉強会・研修会のまとめ。個人的な。

『自分がいなくてもうまくいく仕組み』

 

自分がいなくてもうまくいく仕組み

自分がいなくてもうまくいく仕組み

 

 平成25年12月4日 読了 35分

 

まとめ:

 「自分がいなくてもうまくいく仕組み」を作る上で重要なのが、チームのベクトルを揃えること。

 そのために必要なのが「理念」と「ビジョン」。

会社やチームは常に変化し続けなければいけない。

常に変化すること、変化を恐れないことが重要。

チームの成功のために自分を高める努力を続ける。

 

目次:

はじめに

第1章 自分のコピーを作る

第2章 理念・ビジョンを共有する

第3章 スタッフとの心の距離を縮める

第4章 メールの時代は終わりました

第5章 自分を高める

あとがき

 

キーワード:

自分のコピーとは?

コピーになってほしいと思うスタッフのパーソナリティを尊重し、そのパーソナリティを存分に発揮することで、リーダーと同じ仕事の成果を上げることを期待するものです。

自分のコピーを作るということは、単なる人材育成ではなく、自らの成長に繋がり、自分の可能性を押し拡げるチャレンジでもあるのです。 p14

 

チームのベクトルを揃える

「自分がいなくてもうまくいく仕組み」を作る上で重要なのが、チームのベクトルを揃えることです。そして、そのために必要なのが「理念」と「ビジョン」です。

私は理念を「向かうべき方角」、ビジョンを「具体的な目的地」というように使い分けています。

理念やビジョンの重要性は、「会社」という単にに限った話ではありません。「部」や「課」という単位でも、組織、チームのベクトルを揃えるために必要です。 p60

 

変化対応組織

変化することの重要性は、繰り返し述べていますが、リーダーだけが変わればいいというものではなく、その認識はチームのメンバー全員で共有できていなければいけません。常に会社やチームが変化し続けなければいけないことをスタッフに認識させましょう。

常に変化すること、変化を恐れないことが重要であるという考え方や、なぜ自分が仕事を任せたいと考えているのかということを、自然にスタッフが日常の業務の中で理解できるような環境づくりを意識しましょう。 p76

 

上司に「自分がいなくてもうまくいく仕組み」を納得させる

1.報連相を欠かさない

大前提といえばそれまでですが、部下だけではなく上司にも、しっかりと報連相を欠かさずにすることが何よりも重要です。

2.成果を出す

結果を出している間は、上司も文句を言うことはできないでしょう。もちろん、「わかってくれないなら結果だけ出す」といった開き直るのではなく、丹念に報連相を行ないいましょう。

3.チームワークを大事にする

日頃からチームのスタッフとコミュニケーションをしっかりとって、チーム全体の力を発揮して仕事をすることができていれば、リーダーが会社に不在でも、上司がそれを不安に思う可能性は減るでしょう。

最後に、会社の理念や部署のミッションのために働くことを忘れないようにしましょう。

 

何を言ったかより誰が言ったか

人に何かを頼む際の言葉に、特に違いなどありません。「○○さんに僕の仕事を任せたいんだけどどう?」といった台詞の端々表現が少々変わる程度でしょう。

同じお願いでも、「あの人のためならやってあげたい」「あの人がそう言うのであれば自分にとってもプラスになるだろう」「あの人にそうしてあげれば別の機会にお返ししてくれるだろう」という風にスムーズに受け取ってもらえる場合と、そうでない場合があります。

なぜその違いが出るのかというと、言葉というものは「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」が重要だからです。誰が言ったかの説得力を増すためには、小手先の手法などはなく日々の努力や改善の積み重ねが必要です。 p168

 

原因自分論

読んで字の如く、全ての原因は自分にあるという考え方です。たとえスタッフがどんなミスをしてしまったとしても、その責任は上司である自分にあると考えるのです。そうならないような教育をしっかりできていなかった、そのミスが起きないように事前に手配しておくことができなかった、ひいてはその人材を採用した、すなわちリーダーの自分に全ての原因があるというわけです。

人の責任にしてしまえば楽ですし、客観的に見ると実際にリーダーに非はないこともあるでしょう。しかし、問題は全て自分にあると考えれば、「こういう言い方にすればよかったんじゃないか」「教育のシステムに問題があるのではないか」といった問いが生まれ、それに対する解決策を考えることになります。 p169

 

とにかくやってみる

世の中にはあら探しばかりをして、できない理由に弁が立つ人評論する人はたくさんいますが、積極的に行動する人はごく僅かです。しかし、実際に行動して得られた経験に勝るものはありません。全て自分の血肉となるのです。

もちろんやみくもに何でも行動するというのは無謀ですが、自分の直感で40%くらい可能性が見えたらすぐに行動してみましょう。

行動するにあたっては、知識が豊富にあると足かせになることがあります。知らなければ行動できたのに、知識が行動の邪魔をしてしまうのです。邪魔な知識がなく行動できる能力、それを私は「無知の力」と呼んでいます。

 

知恵と努力で両立させる

対極にあるものを両立させることほど素晴らしいことはないと思っています。仕事と家庭、社員満足と顧客満足、ITとアナログ、高品質と低価格、高い志と利益、スピードとクオリティ、セキュリティと利便性など、挙げ出したらキリがありません。片方だけを実現するのは簡単です。もう一方を疎かにしてそればっかりやればいいからです。しかし、対極にあるものを両立させるためには並々ならぬ知恵と努力が必要です。

最初から片方しか無理だとあきらめているとそこからは何も生まれません。一見とても両立できないと思えるものを両立させようと悩み、考えぬくからこそアイディアが生まれ、最終的に実現することができるのです。

 

アクションプラン:

 チームの理念とビジョンを明確にする