『大切なところで迷わない「1分間決断力」』
大切なところで迷わない「1分間決断力」 (WIDE SHINSHO) (新講社ワイド新書)
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: 新講社
- 発売日: 2011/09/21
- メディア: 単行本
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平成25年12月25日 読了 45分
まとめ:
「やってみなければわからない」
決断を早める3原則
1.ダメージを覚悟すること
2.「人」にふり回されずに「ことば」に従うこと
3.判断材料を絞り込むこと
目次:
まえがき
プロローグ
グズグズ悩むより、「未熟」でも早い結論を出す!
第1章 まず、リスク・ダメージの程度を見極める
第2章 グズな人間関係より、スピード感ある人間関係
第3章 「あれもこれも」と追うより一点突破がいい
第4章 「発言する・しない」で迷ったときの「1分間決断力」
第5章 「動く・動かない」で迷ったときの「1分間決断力」
第6章 「1分間決断力」には、現状を切り開く力がある
エピローグ
「1分で答えを出す」ことになんの問題もない
キーワード:
大切なところでいつも迷うあなたへ
どんなに困っても短い時間で答えを出し、ひとまず動いてみることが大事なのです。その答えが正しいか間違いか、これは動けばはっきりします。
それによって、少なくとも答えに困って動かないままでいるより、ものごとは進展します。 p16
ためらい、迷うときはどう行動するか
「どっちも損をしない方法」を考えるのではなく、どちらかの損を最初から受け入れる気持ちになれば、1分間で答えが出ます。 p32
情報を出し惜しみする人は、現状を突破できない
知識や情報は一人が抱え込んでもそれほど価値はありません。他人と共有したときに思いがけない可能性や価値に気がつきます。
このことを損得に当てはめれば、隠すほうが損で提供するほうが得なのです。 p39
感情的な「好き嫌い」をまずお蔵に入れてしまおう
基本的な心がまえを記しますと、「人」ではなく「ことば」(いわれたこと)に従おうということです。「だれがいったか」ではなく「何をいったか」で判断することです。
この心がまえも、前の章の「損を覚悟する」と同じように、非常に応用範囲の広い考え方です。
「1分間決断力」は、判断材料を削ぎ落とし、選択肢を絞り込むことで思考をスピード化させる方法ですから、感情的な思い込みこそまず排除しなければならないのです。 p52
有効なアドバイスを選ぶ方法がある
「人」ではなく「ことば」に従う習慣をつけると、他人のアドバイスを冷静に受け止められるようになります。
「だれがいったか」ではなく「何をいったか」でそのアドバイスを受け入れるつもりになれば、思考はどんどん早くなります。
自分よりキャリアの浅い人間だろうが、対立関係にある人間だろうが、「人」ではなく「ことば」に従うつもりになれば、困ったときでも意外な解決法が見えてきたり、ヒントになりそうな方法が浮かんできたりするのです。
逆に、味方のいうことや好きな人間のいうことだけを聞いていても、考え方や価値観が似ていれば新しい発想が生まれてきません。同じやり方にこだわり続けるだけになって、思考もどんより停滞してしまうのです。 p61
「思い切りの悪い人」は単刀直入を心がける
「どうやればうまくいくだろうか」と悩んだときほど、正攻法に戻ってください。単刀直入に自分の意見や用件を伝えてみる。それでうまくいかないようなことは、遠まわしにやっても同じです。答えが出るのに時間がかかるだけで、やっぱりうまくいかないのです。 p69
魅力・個性に注目すれば1分で答えが出る!
何かを選ぶときには「全体」を評価しようと思わずに、最初から「個性」を評価するつもりになれば1分で答えが出ます。
これも非常に応用範囲の広い一点突破法なのです。 p78
成功する人は「やってみなければわからない」と考えている
「動くか、動かないか」を迷うのは、一つにはまず、「ためらい」があるからです。
本音は「動きたい」のですが、悪い結果を予想するとどうしてもためらってしまいます。
でも、悪い結果はあくまで予想にすぎません。まだ動いたわけではないのですから、予想におびえているだけのことです。
そういうためらいを吹き飛ばすには、「やってみなければわからない」と考えるしかありません。とても単純な考え方ですが、たいていの場合、「動くか、動かないか」を迷い続けているうちに、この「やってみなければわからない」という発想がどこかに消えてしまうのです。
なぜなら、悲観的な受け止め方をする人ほど、悪いほうに悪いほうにと予想が傾いていくからです。「こうなったらどうしよう」「ああなったらどうしよう」と、それこそいくらでも悪い予想が浮かんできます。
するとその時点で、「やってみなければわからない」とは考えられなくなります。1分以上迷えば、結果として「止めよう」という答えになってしまう可能性が高いのです。
したがって、迷ったらまず「やってみなければわからない」と言い聞かせることです。 p129
グズグズ遠慮しすぎる人に知ってもらいたい二つのこと
1.まず、人間は他人のことなんかそれほど気にしていないということです。
2.世の中には自分に注目してもらいたい人が多いということです。
つまり、何も気にしなくていいということです。
他人に気を遣ってしまう人が思い切った行動に出たとしても、周囲から見ればとくに気になることではないのです。
この二つを覚えておくと、動くことのためらいはずいぶん小さくなるはずです。 p137
たくさんのタネをまく人は後悔しないで生きられる
「1分間決断力」は楽天的な考え方だと書きましたが、決してでたらめというのではありません。
そのことはここまでにも説明してきました。
たとえ短い時間であっても、正解に近づくために3原則を踏まえているからです。ここでもう一度、確認してみましょう。
1.まず、ダメージを覚悟するということでした。「ここまでは仕方ない」ということを最初から見越すことで、迷いが消えます。
2.もう一つは「人」にふり回されずに「ことば」に従うということでした。これは、つまらない感情にとらわれて判断を狂わせないためにも大切なことです。
3.3つ目は判断材料を絞り込むということでした。あれもこれもと材料を集めて総合点で判断しようと考えずに、そのプランや仕事や人のいちばん魅力的な部分や長所に注目しようということでした。そうすれば、少しぐらいの欠点には目をつぶって思い切った選択ができるようになります。
どういう状況であっても、判断に困ったときにはこの3つの原則のうちのどれか一つを当てはめれば1分で答えが出ます。二つ、三つと当てはめれば自信をもってその答えを実行に移すことができます。 p150
あなたは、わざわざ困るような行動を選んでいないだろうか
とにかく困ってしまう原因の一つに、その場ではっきり自分の意見をいわなかったり、自分の判断を示さなかったことがあげられるのは間違いないと思います。
そうだとすれば、どういう状況であれ、つねに短い時間で自分なりの判断や答えを出してしまう思考法を身につけなければなりません。
それが、この本の骨子です。 p169
アクションプラン:
まずは行動