『「超具体化」コミュニケーション実践講座』
平成26年1月9日 読了 33分
まとめ:
コミュニケーションの第一は「心理バリア」を下げること
コミュニケーションには「意味」と「意識」の二つの要素がある
「意味」を「具体化」し、相手がすぐに行動に移せるようにする
「思考力」を高まることがコミュニケーション力を高めること
「伝える」ができるためには自分が感動すること
目次:
はじめに
第1章 相手を「聞く気」にさせるのは心理学
第2章 「具体化」が理解につながる
第3章 「バリュー」と「インパクト」が行動を促す
第4章 なぜ「分かった」が行動につながらないのか
キーワード:
コミュニケーションの目的は、相手に、自分の意図を伝え、そして自分が意図するように「動いてもらう」ことです。
話が伝わらない、そして意図したように動いてもらえないというのは、話し方や話の中身もありますが、相手の受け入れる心理状態が大きく影響していることをまず理解しておく必要があります。 p14
コミュニケーションの第一は「心理バリア」を下げること
話を聞いてもらう前提として重要なことがあります。
それは「心理バリア」を下げることです。 p17
「意味」と「意識」の違いに気づこう
コミュニケーションのには、「意味」と「意識」の二つの要素があります。 p22
人に言ったことを素直に分かってもらい、動いてもらうには、「意識」の共有が必要なのです。そのためには、日頃からの付き合いや、「人間力」が必要になるのです。
じつは、ネットが普及すればするほど、この「人間力」が大切だということを知らなければなりません。挨拶する、声をかける、話を聞く、たまには飲みに行くといった普段からの関わりや行動なしに、人を言葉だけで簡単に動かせると思っていたら大間違いです。 p24
「理解は偶然、誤解は必然」
心理学を学ぶうえで、いつも頭に置いておかなくてはならないことがあります。
それは、「人はそれぞれ違う」ということです。 p43
「相手は分かっていない」という前提に立ってこそ、コミュニケーション力が上達するのです。分かった前提に立ってはいけないのです。 p45
すぐに行動に移せることに落とし込むことが「具体化」
人を動かすための「具体化」にはコツがあります。
目的を達成するための「次の一歩」を明確に示すことです。
つまり、「意味」を分解してあげて、相手がすぐに行動に移せる内容に落とし込むことです。 p64
「思考力」を高めることがコミュニケーション力を高めること
物事には「広さ」と「深さ」があることを理解することが重要です。「深さ」を知るためには何ごとにも具体化することが必要なのです。これも訓練です。
具体化できる思考力を身につけると、自分が言いたいことを自分自身がよく理解し、咀嚼する力が高まります。イメージもより具体化されます。その結果、コミュニケーション力も高まることになるのです。 p75
「バリュー」と「インパクト」が行動を促す
話の意味を理解してもらったうえで、相手に動いてもらわなければなりません。相手に行動を起こしてもらうためのキーワードが「バリュー」と「インパクト」です。
「バリュー」とは、話を聞いている相手にとっての価値のことです。「インパクト」とは相手に与える何かしらの衝撃や驚きです。たとえ「バリュー」があることでも、「インパクト」のある話し方をしないと、相手は動いてくれません。逆に、「インパクト」だけあっても、自分のためにならないような話なら、相手は聞く耳を持ちません。
話を理解したうえで動いてもらうためには、「バリュー」と「インパクト」の両方が必要になります。 p108
チームにとっても「バリュー」があることを伝える
部下を動かす場合もバリューを考えることが重要です。
上司は、通常、チームや組織にとってメリットのあることを部下にやらせているはずです。しかし、部下自身が、自分の行動がチームや組織、そしてそれを通じて自分にどんなメリットをもたらすのかということを理解していなければ、本気では動いてくれません。 p113
チームにとってのバリューが個人のバリューでもあるという考え方を伝え、評価することが大切です。それができていない組織ではチームプレーは成立しません。 p116
「伝える」ができるためには自分が感動すること
「伝える」力を向上させるには感受性を磨き、自分自身が仕事や多くのことへの「感動」を日々感じることが重要です。 p164
アクションプラン:
相手のバリューを考えて話す