『「仮説」の作り方・活かし方』
平成26年4月27日 読了
まとめ:
仮説思考とは、「常にある時点でのもっとも可能性の高い状態とその根拠を、意識的に繰り返し、創り、壊しながら、限られた時間の中で求める思考方法」。
「どうして仮説」と「どうなる仮説」で考える。
仮説は成長させることに価値がある。
目次:
はじめに
序章 ビジネスに有効な「仮説」
第1章 「仮説」を作る基本
第2章 「仮説」を扱うコツ
第3章 「仮説」はこうして実践
第4章 「仮説」を使った6つのケース
キーワード:
仮説思考とはどんなものか
仮説とは「ある時点でもっとも可能性の高い状態とその根拠」
仮説思考とは「常にある時点でのもっとも可能性の高い状態とその根拠を、意識的に繰り返し、創り、壊しながら、限られた時間の中で求める思考方法」
「仮説思考」に欠かせない3つのスキル
1)仮説構築力
仮説を作る力。過去の経験を振り返っておくと、あとで活用しやすい
2)仮説検証力
効果的かつ効率的に検証できる力。まず分析することで細かく見る。次に議論することで他人の経験を引き出す。最後に事前に試してみるために実験する。この順で検証度が高まっていく
3)仮設思考継続力
仮説思考を根気よく繰り返すことで仮説に磨きをかけ、よりレベルアップする力。過去の経験を形にしておくことで、次からはその「かけら」を頼りに思考を開始することができる。
p16
ビジネスに有効な「どうして仮説」と「どうなる仮説」
「どうして仮説」とは、結果がどうしてそうなったのかを究明して、「どうすべきか」を考える仮説思考
「どうなる仮説」とは、これからどうなるのかという仮説を前提として、「どうしたいか」を考える仮説思考
p28
「どうして仮説」の思考ステップ
ステップ1:フレームワーク思考で情報を収集する
ステップ2:セグメントで切り口を探り深める
ステップ3:定性情報で背景や構造を洞察する
ステップ4:ストーリー化して仮説に仕立てる
p46
「どうなる仮説」とは
「どうなる仮説」とは、「未来の状態」と「そのような状態になる根拠」をセットで語ることです。
未来に何かの変化を起こすことは、「未来をイメージすること=イマジネーション」から始まります。「どうなる仮説」はそのイメージした未来と今をつなぐ仮説なのです。
p62
常にその時点での仮説とその根拠を持つ
仮説は成長させることに価値があります。
仮説が成長する3つのきっかけ
1.自ら新しいアイデアを思いついた場合
・自分で考えているうちに、自分の中から新しい発想が出るとき
・企画や提案、改善や原因究明のビジネスシーンで、新しいアイデアやよいアイデアがひらめく度に、仮説は成長する
・そのためには、何度も仮説を反芻することが有効
2.新しい情報に触発された場合
・メディアを通じて新しい情報に触れたり、他者に相談して意見やアイデアをもらったりするなど、外部からの刺激を受けたとき
・情報収集したり、他者と意見交換したりするなど、意識的に多くのさまざまな外部刺激を受けるようにすることがカギ
3.根拠が変わった場合
・ビジネスの場合で、景気、予算、天候、交渉相手の状況など、仮説の前提として考えていた根拠が変わるとき
・受動的に前提条件が変わった場合には、速やかにそれにしたがって仮説を変える必要がある
・前提条件だと思っていた根拠を自ら能動的に変えることで、価値を成長させることもできる
p86
「事実」と「意味」を区別する
「事実=実際に起こっていること」と、その「意味=実際に起こっていることに対する意味づけ」は、区別して考えることがとても重要です。人はとかく事実を知ると、すぐそれに反応してさまざまな意味をつけようとします。
p94
ドキュメント化する
p122
価値がブレない基準を考える
目標は仮説の「根拠→結果」の「結果」にあたります。「根拠」にあたるのが目標達成方法です。
仮説の精度を上げるためにもっとも大事なことは、「目標を具体的に把握する」ことです。
では、「具体的な目標」とはどういったものでしょうか。ひとつの目安は「人によって評価が分かれないこと」を考えるとよいでしょう。
目標はできるだけ定量化することが望ましいですが、定量化すること自体が目的ではありません。評価の際にブレなければ定性的でも構いません。そのような目標を設定し、無駄な努力をしないように気をつけましょう。
p150
アクションプラン:
ドキュメント化する