認知行動療法講義メモ「第2回講義」
平成26年10月15日
早稲田大学の熊野宏昭先生の講義のメモです。
「認知行動療法講義」の全12回分をUstreamで聴講することができます。
Ustream.tv: ユーザー hikumano1: 第2回講義, 法政大学「認知行動療法の基礎と展開」 第2回 認知行動療法の多様性 . その他...
11月1日以降に削除されるようです。
講義資料もウェブサイトにアップされています。
http://hikumano.umin.ac.jp/cbt_kougi.html
講義資料は公開を続けるそうです。
以下、メモです。
第2回講義
行動パターン、思考パターンを改善する
繰り返しているものを改善する
系統的に →練習を繰り返して行く
認知行動療法はある意味楽観的な治療
学習理論に基づく行動療法
情報処理論に基づく認知療法
行動や認知という測定可能な変数に注目する
心の理論 他者の考えを理解できる
心の理論が身についていない →自閉症スペクトラム、アスペルガー障害など
5歳ぐらいから身についてくる
行動と認知の持続要因を環境要因を含めてアセスメントする
説明可能性 アカウンタビリティが大切
2つのABC分析
行動療法 環境との相互作用によって行動が学習される
認知療法 認知の歪み 情報処理の問題
行動療法 機能分析 相互作用
認知療法 情報処理の問題
行動療法のアセスメント うつ病 目先の楽をとってしまって長期的には悪化してしまう
→代替行動を強化
認知療法 記録して考え方を変える 認知再構成
ネガティブな考え方をポジティブな考え方に変えるのではなく、考え方全体の幅を広げる
認知再体制化
行動療法 1940年代
精神分析のアンチテーゼ
科学の必要条件 測定できるものしか扱わない
無意識は測れない
行動療法の中で思考を扱っていこう
行動療法的な認知行動療法と認知療法的な認知行動療法が生まれた
レスポンデント条件付けとオペラント条件付け 言葉に寄らない 動物でも起こる
60秒以内に起こった結果が行動を強化する
直後の結果が行動をコントロールする
行動療法 思考は環境に依存される
認知療法 思考を独立変数に位置づけた
認知行動療法はモザイク的な分析
包括的な理論がない
認知療法、情報処理理論には科学的な裏づけがない
第三世代の認知行動療法 臨床行動分析
認知の機能に注目するようになった
マインドフルネス、アクセプタンス
学習理論が「認知」も行動としてみなすようになった
アクセプタンス&コミットメントセラピー
情報処理理論が認知の内容よりもプロセスに注目するようになった