認知行動療法講義メモ「第4回講義」
平成26年10月22日
早稲田大学の熊野宏昭先生の講義のメモです。
「認知行動療法講義」の全12回分をUstreamで聴講することができます。
「第4回講義 オペラント学習と行動療法」
Ustream.tv: ユーザー hikumano1: 第4回講義, 法政大学「認知行動療法の基礎と展開」 第4回 オペラント学習と行動療法 . その他...
11月1日以降に削除されるようです。
講義資料もウェブサイトにアップされています。
http://hikumano.umin.ac.jp/cbt_kougi.html
講義資料は公開を続けるそうです。
以下、メモです。
第4回
オペラント学習と行動療法
方法論的行動主義 ワトソン
外から観察できる行動
徹底的行動主義 スキナーの行動分析
私的出来事も本人が観察できるので行動とみなそう
方法論的行動主義 徹底的行動主義
自分と環境との境目が違う
公的環境と私的環境
心の目以外はすべて自分の外
マインドフルネス、仏教の世界観と近い
オペラント条件付け
反応強化子随伴性+刺激性制御
随伴性の操作による随意行動の増加と減少が代表的技法
結果によって制御される行動の学習
何か行動していい結果が起きたらその行動が増える
行動に影響を与える基本的な方法
行動の増大と減少
結果のプラスとマイナス
正の強化、負の強化
正の弱化・罰、負の弱化・罰
強化として機能していたかどうかを判断するには、必ず実際に行動を観察する必要がある
ソーンダイクとスキナー
満足をもたらした反応をどう評価するか
動物の場合は分からない
スキナー
行動 →環境変化 →行動の増加・減少 →好ましい・嫌悪的な環境変化
行動を客観的に研究する
形が同じでも機能は同じ →機能的に等価な行動
オペラント消去
特定の行動の後に特定の結果が伴わなければ、その行動の生起確率が減少していく
強化スケジュールのタイプ、消去抵抗の高さとパターンに影響を及ぼす
部分強化の場合は消去されにくい
毎回強化したほうがいいとは限らない
強化する間隔を空けるようにしたらよい
強化子を伴わくなると、その行動の多様性が増大し、その強度も増大する →消去バースト
何度もナースコールを押す患者さん
ナースコールを押しても反応しないと、ナースコールをさらに何度も押したり、叫んだりするようになる 危険が伴うこともある
相応しくない行動を消去させるときはしっかりと行動を観察していくことが必要
刺激性制御
行動が先行刺激の制御下に置かれるようになるとのこと
自分の行動を制御している随伴性を弁別しているかどうかは、自己知覚・自己認識の問題へとつながっていく
フリーオペラントの中で、自分がどのような行動に対してうれしいと思うか、嫌だと思っているかを自覚する
アクト ツイッターも利用できる
ルール支配行動
言葉を用いる人間でのみ認められる行動形式
反応強化子随伴性がなくても、随伴行動が維持される
ルール 確率操作
結果が持っている影響力、効果が変わる
嫌悪性が低くなる
オペラント行動
行動とは習慣的行動のことであり、連鎖で考える
目先の楽を我慢して長期的ないい結果を手にするにはどうしたらいいかを一緒に考えていく
機能とは
弁別刺激ー行動ー結果の連鎖の中で、相互に関数関係をもちながら及ぼしあう効果や影響力
文脈 →基準を与えるもの
セラピストが介入できるのは文脈だけ
介入
望ましくない行動を止めさせるのではなく、代替行動を増やす
行動療法を理解するとは機能的分析ができるようになること
注意点 機能的分析は仮説
結果をみて判断することが必要
モデリングは非常に強力な学習
筋肉を使った随意行動に成り立ちやすい
入力を多くすることが必要
ミラーニューロンが関係していると言われているがまだ研究が進んでいない
非言語学習 動物でも成り立つ 猿の芋洗い行動
注意機能の問題
不安になる →レスポンデント行動
心配する →オペラント行動 随意的
少数事例実験計画法
AB法
ABAB法