アウトプット日記

読んだ本、文献、作業療法に関する勉強会・研修会のまとめ。個人的な。

『視覚マーケティングのススメ』

 

視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス)

視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス)

 

 平成27年2月6日 読了

 

まとめ:

 商品やサービスに視覚的なデザインを導入することで、誰にとって価値があるかを伝えることができる。

 顧客のニーズを知り、顧客が満足するための手段としてデザインを用いる。

 誰に何をどのように伝えるか。

 まずはブランディング

 

キーワード:

デザインの持つ資産価値 p26

 デザインは可視化できる知的資産で、使えば使うほど付加価値が大きくなっていきます。

 では、たとえばあなたが会社のホームページをリニューアルしたいというとき、特に注意しなければいけないことは何だと思いますか?

 答えは、この3つになるでしょう。

1 すでのあるデザイン的な資産をどうするか[現状イメージの踏襲方針]

2 支持されていた「好み」や「クラス」のリサーチ[市場にマッチングするための調査]

3 リニューアル後の評価軸の決定[結果・シナリオの立案]

 リニューアル失敗に多いケースは、顧客の”好み”や”認知”を無視してしまうことです。「これは残してほしかった」という、ユーザーのお気に入り要素を廃して、つくり手の一方的な価値基準でリニューアルしてしまうことです。

 ホームページのリニューアルであれば一般的には機能的なバージョンアップが大きいかもしれませんが、使いやすいインターフェースやあたたかい印象など、今のデザインを資産として使えるものがある場合、現状イメージの踏襲方針をしっかり立てておくべきです。そして、何よりも大事なことはユーザーにリニューアル後にどう言われたいのかを決めておくことです。

 

 

デザインで「商品・サービス」力を上げる p32

 デザインとは、いわば市場の選択であり市場の拡大です。言いかえれば、あなたの会社の商品が誰にとって価値があるかを伝える手段がデザインであり、これがブランディングなのです。

 

ぱっと目で市場を拡大させるための技術 p38

 顧客の注目を引くためのサービスの快適さや商品の信頼度をグラフィックで表現する手法を、広告業界では「トーン&マナー(略称トンマナ)」といいます。簡単に紹介しますと、トーン&マナーとはある企業や商品、あるいはサービスにただよう”世界観”や”雰囲気”と思っていただけるとわかりやすいでしょう。

 そして、企業・商品・サービスにただよう雰囲気に統一感をもたせるのが、トーン&マナーのテクニックなのです。

 なぜなら、トーン&マナーはインパクトのある広告計画に欠かせない上に、パーツのグラフィックよりも商品の売り上げや顧客動員数といったものに大きく影響するものだからなのです。

 

あなたの商品・サービスにデザインを導入しよう p88

 今、もしもあなたの商品やサービスにデザインが導入されていないのであれば、今すぐに取り入れてみましょう。ポイントは、顧客満足。そして、目指すはイノベーションです。

STEP1 顧客のニーズを知り、そのクラスやタイプを把握しましょう。顧客の行動を推測し、そのバックボーンとなる認識や価値観をしっかりと理解します。

STEP2 売り上げを伸ばしたり、市場を動かしたりするためのトーン&マナーをおさえた戦略をつくります。

STEP3 ビジネスシーンにおいて武器となるビジュアルアイデンティティの確立、ブランド化。

STEP4 投資が確実に運用できて大きなリターンが見込める、またデザイン資産を有効に活用できる広告計画の全体図をはっきりつくる。(ブランディング→マーケティング→アドバタイジング→プロモーション)

STEP5 イノベーティブなアイデアと機能、個性、洗練さを盛り込んだデザインの実装。エンジニア、マーケッター、クリエイターによるコラボレーション。

GOAL 顧客満足を最大にする、感動を呼ぶデザインの実装

 

目次:

第1部 少ない投資で大きく儲けるデザイン戦略

 デザインで「商品・サービス」力を上げる
 デザインで「価格」を上げる
 デザインで「売上」を上げる
 デザインで「顧客満足度」を上げる
 デザインで「公告・宣伝」効果を上げる
 デザインで「マネジメント」を変える


第2部 デザイン・センスを磨く5つのポイント

 文字―デザインの「人格」は9割「文字組」で決まる
 レイアウト―機能を理解して、感覚的効果まで狙う
 配色―可能性とモチベーションの切り札
 トーン&マナー―知られざる“プロフェッショナル”の世界
 コピー―最強のパートナー

 

アクションプラン:

トーン&マナーを明確にする