『リフレーム〜一瞬で劇的な変化を生みだすカウンセリングの技術〜』
リフレーム ~一瞬で劇的な変化を生みだすカウンセリングの技術~
- 作者: 西尾和美
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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平成27年11月22日 読了
まとめ:
「リフレーム」は実践的でパワフルなコミュニケーションのスキル
まずは信頼関係を築く
違うものの見方や捉え方を提案
信頼関係の中でクライエントが素直に受け入れて希望と自信を回復する
リフレームを実践するには、自分自身をよく知り、自分を磨いておくことが必要
キーワード:
実践的でパワフルなスキル p1
「リフレーム」は、実践的でパワフルなコミュニケーションのスキル
言葉や態度の中に隠れている肯定的なパワーを引き出し、あるときには劇的な変化を生み出し、次の肯定的なステップへとつながることを可能にするスキル
三つのキーワードで分類 p40
1.違った「角度」からアプローチするリフレーム
物事にはネガティブな面とポジティブな面がある
「水が半分しか入っていない」「水が半分も入っている」
視点を変えて違った角度から物事を見ていく
問題だと思われた行動の裏にある意図や動機を、ポジティブに解釈する
2.「文脈」を変えるリフレーム
すべての思考や行動や、それが起こる文脈(状況ーコンテクスト)の中で意味を持つ
つまり、ある状況の中では、役に立たない行動や考え方であっても、同じことが違った状況の中では、有益な場合がある
ある狭い視野からしか、ものが考えられなくなっているとき、焦点をずらすことによって、考え方を変えたり、視野を広げたりする
一見関係のないようなことへ焦点をずらすことによって、ポジティブな結果が出る
3.「価値や意味」を変えるリフレーム
価値がないと考えられていたものに、価値を与える
古くなって使い物にならなくなったものも、「伝統的なものである」とリフレームすることで価値が出る
呼び方や意味を変えることで、自信がついたり、自分の人生に対してポジティブな姿勢が生まれる
変化のステップは三段階 p52
1.ホッとする
2.アッ、そうなんだ!
3.よし、できる!
1.ホッとする
自分は相手に受け入られているという感じ
まず、リフレームを使うには、ラポールができていることが大切
リフレクティブ・リスニング
相手の話ていることの重要な部分を繰り返して相手に返していくスキル
ちゃんと聞いているという姿勢 → 信頼感
アクティブ・リスニング
相手が言っている言葉の裏にある感情や思考などを的確に察して、それを相手に返していく
相手の言うことに共感し、相手の気持ちをできるだけ正確に汲み取ると、クライエントは本当に自分のことをわかってもらえたと、心から安心してホッとする
結果として、信頼関係はますます強くなっていく
2.アッ、そうなんだ!
ピンポイントでストンと心の中に入り込む感覚
心に届くリフレームは、クライエントが「アッ、そうなんだ!」と心の中で感じ、納得がいくものでなければなりません
3.よし、できる!
希望と自信の回復
九つの基本的なルール p72
1 相手の問題を自分の問題と混同しない
2 相手と波長を合わせ、相手の身になって理解し共感する
3 批判をせず相手を完全に受け入れ、自分の真摯な気持ちを伝える
4 焦らないでタイミングを待つ
5 ネガティブなことの中に、相手が気づいていない隠れているポジティブなパワーを見つける
6 リフレームの種類を選び、言葉を的確に選ぶ
7 はっきりとした口調で、相手の目をしっかり見て、リフレームをゆっくり伝える
8 相手の表情や呼吸の仕方、姿勢に注目し、リフレームが心に入ったか確かめる
9 問題に対して、今までとは違う健全な対応をする心構え、又は行動があるか見届ける
目次:
はじめに 実践的でパワフルなスキル
I リフレームとは何か
第一章 リフレームの特長
第二章 リフレームを考えるようになったきっかけ
第三章 リフレームの種類
第四章 リフレームと変化のステップ
II リフレームを実践するまえに
第五章 カウンセラーが心がけておきたいこと
第六章 クライアントが発するメッセージを理解する
III リフレームを実践する
第七章 リフレームの実践例
第八章 リフレームの練習
IV 自分のためのリフレーム
第九章 自分の心の成長に役立てる
おわりに 人生をポジティブに楽しむ
アクションプラン:
物事をポジティブな面とネガティブな面の両方から考える