Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
- 作者: 津田大介
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: 新書
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平成25年3月17日 読了
まとめ:
リアルタイム性が高く、伝播力が強いツイッターは、個人による情報発信の価値を高める。
メディア、ジャーナリズム、政治、企業、ビジネス。
個人から社会へ。
ツイッターが社会に与えるインパクトは大きい。
目次:
はじめに
第1章 ツイッターとは何か?
第2章 筆者のツイッター活用術
第3章 社会に広がるツイッター・インパクト
スペシャル対談 勝間和代×津田大介 つぶやく力―ツイッターの可能性を探る
おわりに
キーワード:
ツイッターの6つの特徴 p28
1.リアルタイム性
2.伝播力が強い
3.オープン性
4.ゆるい空気感
5.属人生が強い
6.自由度が高い
「ツイッターは強力にユーザー個人に紐付いたサービスであり、属人生が強いサービスである」。リアルタイムにその人の行動や思考が把握でき、強い伝播力と柔軟な情報受発信環境によってユニークな行動や思考が多くのユーザーに広まっていく。これが個人による情報発信の価値をかつてないほど高めている。 p42
筆者のツイッターの基本的な使い方 p56
1.「いまなにしてる?」に準じた日常報告
2.時事ニュースやネットで話題になっていることに対する感想や解説
3.日々生活している中で突如思いついた提案や教訓、冗談など
4.ツイッターを使ったイベントの中継、いわゆる「tsudaる」
5.自分の活動に関する告知
ツイッター中継の効能 p65
仕事や日常生活の中で起きた議論や話し合いの論点や、他人の発言の「構造」が見えやすくなる。論点や議論のフレームを理解する力が増すことで、ディベートする能力も鍛えられる。
リアルタイムに中継しなければならないという厳しい条件が付くため、その場その場での瞬間的判断力や決断力、瞬発力、そして何よりも集中力が身につく。
会議の議事録作りの効率化。
報道としてのツイッター中継 p71
イベントのツイッター中継は、それが有料でない場合、話者の発言を適宜要約してつぶやく限り、(著作権的にグレーな領域がないとは言わないが)ほぼ合法的な行為と言える。ただし、発言の要約と「イベントがいつ、どこで、どのような場所で行われ、そこで誰がどんな発言をしたか」ということを正確に記し、「報道」であるという意識を持って行うことが重要。また、可能なら当事者(話者と主催者)に事前許可をもらうことが望ましい。
アクションプラン:
「tsudaる」
以前に比べて、ツイッターを始める作業療法士が増えた。
作業療法士を目指す学生のアカウントも増えた。
作業療法のリストを作れば、作業療法に関する新しい情報を得ることができる。
しかし、作業療法に関するタイムラインを眺めていると、作業療法に関するツイートがすべて作業療法の世界で起こっていることのような錯覚に陥ることがある。
タイムラインの中で起こっていることを作業療法士全体が共通理解している訳ではない。
ツイッターを始める作業療法士が増えたといっても、ほんの一部分だろう。
ツイートされていることは一部分であって全体の流れではない。
新しいことに興味を持つことは大切。
しかし、自分の目で見て確かめて、実践することが必要。
二次情報を一次情報に。