『「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす!』
「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす! ― 「欠員補充ゼロ」の職場術
- 作者: 小室 淑恵
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2011/01/21
- メディア: 単行本
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平成26年1月5日 読了 50分
まとめ:
残業をしないためには、個人の時間管理能力の向上と組織全体での情報共有が必要。
定時に帰るつもりで、仕事の段取りを整えていく「段取り力」をつける。
生み出した時間をプライベートライフに使い、豊かな人生にしよう。
目次:
はじめに
第1章 職場の欠員をチャンスと考える時代
第2章 補充ゼロでも仕事をまわす方法
第3章 働き方は変えられる
第4章 対談
「3人で5人分」の成果を出す秘訣は現場の意思表明にあり!
キーワード:
時間でカバーする発想をやめる
付加価値をつけないとものが売れない時代、そこで働く人たちも自分の付加価値を高めていくことが求められているのです。そのために必要なのは、仕事以外の場における自身の体験、情報、スキル、人脈です。会社に夜遅くまでいては、世の中のニーズを知ることもできないし、自己研鑽することさえできません。
残業をしないで成果を上げる職場が生まれれば、会社側も残業にかけていたコストを人材の採用・登用ということに振り替えることができます。これこそが、私がいろいろなところで提唱している「定時に帰る」組織でありながら、好成績を残す働き方なのです。 p24
「この人でないとできない」仕事は少ない
じつは組織において「この人でないとできない」という仕事は、それほど多くありません。そうでなければ欠員が出るたびに組織としての能力が落ちることになってしまいます。組織内の仕事をこなすことにおいて、誰もが代替可能であるからこそ、組織は個人の寄せ集め以上の力を発揮できるのです。人は辞めたり休んだりするものである、という前提で、前もって同じスキルレベルの人を育成し、必要に応じて権限委譲を行うことが大切です。 p55
未消化分を残業で取り戻すのはやめましょう
段取り力がある人とは、交通整理ができる人のことです。つまり、仕事に取りかかる前に優先順位を明確にすることができる人です。
仕事の優先順位がつけられるようになると、自分1人でこなせない仕事は早めに誰かにお願いしたり、上司に相談したりすることができるようになります。これによって、ミスやトラブルを未然に防ぐきっかけにもなるのです。
労働時間を増やさず、会社の業績を維持・向上させていくのに「段取り力」は欠かせません。これからはますます、少ない時間と少ない人員で、今と同じかもしくはそれ以上の成果を出すことが要求されます。 p161
生活者視点こそこれからのキーワード
物質的に豊かになりすぎた今の日本では、付加価値の高い商品・サービスでないと、目の肥えた消費者に相手にされませんが、新たなサービスやヒット商品に必要なアイデアやオリジナリティは、職場に長時間座っているだけでは培われません。会社で過ごす時間以外でどれだけ情報収集やスキルアップ、人脈づくりに努めたか、「生活者視点」を磨く体験をしているかが、アウトプットの質を左右します。
p162
「毎日定時に帰る」つもりで仕事の段取りを整えていく。そして、生み出した時間を豊かなプライベートライフに使うことで、アイデアがわき、企画力がアップし、プレゼンの勝率も上がり、さらなる時間が生み出されて人生そのものが豊かになるのです。
毎日の仕事の段取りを考えるということは、結局は、人生の段取りを考えることにほかなりません。 p165
アクションプラン:
「段取り力」をつける