『ほんとうに使える論理思考の技術』
平成26年4月7日 読了
まとめ:
論理思考「だけ」ではダメ。
必要なのは「論理と心理」を融合して、聞き手の気持ちを動かすようなコミュニケーション。
目次:
はじめに ビジネスは論理でツカんで、心理で動かす!
序章 論理思考を学んだ「残念な人」たち
第1章 論理でツカむ!論理思考のコツ
第2章 心理で動かす!「CRICSS」の法則
第3章 実践!明日から使える5つの心理テクニック
第4章 ほんとうに使える論理思考の技術
キーワード:
論理的コミュニケーションの本質とは「主張」と「根拠」を分けること p43
1つの主張にできるだけだくさんの根拠をつけることで、説得力を高める p49
ピラミッド・ストラクチャを作る、あるいは論理的なコミュニケーションをとる目的として、「相手を説得すること」を念頭に置いてください p58
「6つのボタン=人のやる気に火をつけるボタン」として、体系的に整理したのが「CRICSS(クリックス)」というフレームワークです p83
Commitment(コミットメント)
in Return(お返し効果)
Influence(政治力)
Comparison(比較)
Scarcity(限定感)
Sympathy(シンパシー)
必ずイエスを引き出せる「コミットメント説得法」(Commitmet) p86
「一度言ったことは絶対やる」というのを表す言葉が「コミットメント」
最初は小さいコミットメントを引き出して、それから最後の大きな行動を引き出す
いきなり大きなお願いをするよりも、最初はどんな小さなことでもよいので、とにかく相手から最初に「イエス」を引き出す
わざと断らせるのもテクニックのうち(Return) p93
「何かをしてもらったら、お返しに何かをしてあげたい」という誰もが持っている心理を使って、相手の気持ちを動かすテクニック
最初に相手の気持ちの中に「借り」を作らせて、そのお返しに何かを手に入れる
「シャット・ザ・ドア・イン・ザ・フェイス」
社内政治を使いこなすための5つの源泉(Influence) p97
論理だけでモノゴトが動くことはない
相手の心理をいかに動かすかも大事であり、政治力の重要性もここにある
「政治力はビジネスで成果を出すためには絶対必要」
政治力の5大源泉
1.社内の情報通になる
2.公式な権威を借りる
3.リソース配分の権利を握る
4.同意見のグループを形成する
5.専門スキルを高める
凄腕セールスマンが使う「比較」のマジック(Comparison) p102
10万円のスーツも高い買い物。でも、100万円のスーツと比較すると安く見える心理
「高い・安い」や「早い・遅い」などを比較する心理を活用する
「100食限定ラーメン」。その限定感で人は動く!(Scarcity) p104
「限定感」
「本日○○食のみ」「今日だけの限定価格」
こうした限定感は、ビジネスの現場で人を動かす際にも使える
ほんとうに誰でもできる「好きになってもらう技術」(Sympathy) p106
「共感」
要するに好きになってもらうということ
「自分を好きになってもらうには、まず相手に好意を示す」
ストーリーで聞き手を動かす「PARLの法則」 p134
Problem 自分が抱えている問題
Action 問題を解決するための行動
Result 行動の結果
Learning 一連の体験からの学び
チームのやる気をかきたてる「大きな敵」 p138
PARLの法則を応用したPEMA(ピーマ)の法則
Problem(問題)
↓
Enemy(その問題を引き起こした相手。強大な敵)
↓
Mission(ミッション。強大な敵をやっつけるという使命)
↓
Action(アクション。そのための第一歩)
「論理」はハンドル 「心理」はエンジン p148
枠組みを整理し、説得力を高める方法(論理) p156
一見すると整理整頓されている情報も、分類方法(視点)を変えることで全く違うグルーピングができる
枠組みはどれか1つが絶対的に正解というわけではありません。むしろ、聞き手に合わせて枠組みを選ぶことが、論理と心理を融合させる秘訣なのです。 p160
人は4つのタイプに分けられる(心理) p162
「モチベーション・マトリックス」
「モチベーション」、つまり「やる気」の源泉がどこにあるかで人を4タイプに分ける
「論理」は柔軟に、「心理」は人に合わせて p180
「モレなくダブりなく」にこだわらない
Mutually(お互いに)
Exclusive (かぶっていなくて)
Collectively(全体としては)
Exhaustive(モレがない)
ほんとうに大事なのは、「相手に届く」こと
相手の心理を動かすコミュニケーションという観点では、モレなくダブりなく以上に、相手に合わせた枠組みを考えることのほうが重要
『最大のリスクは、リスクのない人生を送るリスクである』
スティーブン・R・コヴィー
(経営コンサルタント、『7つの習慣』の著者) p190
アクションプラン:
「論理」は柔軟に、「心理」は人に合わせて