『コンサルタントの仕事力』
平成26年4月11日 読了
まとめ:
コンサルティング力とは、お客さまが困っていることや悩んでいることを聞き取りし、問題点を探って解決する「問題解決力」や、現状をさらに良くする改善策を提案する「提案力」などを指す。
誰でも得られる情報をもとに、より深く考えられるのが良いコンサルタント。
論理的思考力を高めるには、物事に関心をもち、それに関して仮説を立てて検証を繰り返す。
原理原則や本質を知り、それを現場の現象に照らし合わせて仮説検証していく。
さらに、常に、なぜ、どうしてと疑問を持って深堀りすることが必要。
目次:
はじめに
第1章 コンサルティング力とは何か
「コンサルティング力」に必要な6つのスキル
1 コンサル力その1 「話を聞く」
2 コンサル力その2 「理解する」
3 コンサル力その3 「関連づける」
4 コンサル力その4 「話す力」「書く力」「説得する力」
第2章 コンサルタントの勉強法
「知らない、けれど、知りたい」を提供
1 マクロ経済は難しくない
2 成功事例と失敗事例の活用法
3 会計・財務は読み方が分かればよい
4 一歩先を行くためのコツ
第3章 経営コンサルタントの行動力
1 まず自分がやってみる
2 お客さまに会いに行こう
3 いろいろなところに言って、「仮説⇒検証」
4 行動するときのポイント
第4章 経営コンサルタントの時間力
1 時間力を高めよう
2 時間力を高めるコツ1 「やる気の出る時間帯」を把握する
3 時間力を高めるコツ2 自分にしかできない仕事に集中する
4 一流と二流を分けるもの
第5章 コンサル力を高める5つの習慣
おわりに
キーワード:
どんな問題を投げかけられても、「答え」を提案する。
これができなければコンサルタントは務まりません。 p18
問題解決のステップ p18
お客さまの状況を正確に理解する
↓
お客さまの状況を分析しながら、問題点の本質を探る
↓
経営の原理原則や経営手法に照らし合わせながら、解決策や改善策を提案する
1 コンサル力その1 「話を聞く」
素直に話が聞けるかどうかが最も大切です。 p21
「ノイジー・マイノリティに騙されない」
コンサル力を強化するには「サイレント・マイノリティ」が求めるものを探っていかなくてはなりません。 p30
2 コンサル力その2 「理解する」
正確に理解する。その大前提として必要なのが「知識」です。特に自分の専門分野に関しては、ベースになる知識を身につけておかなければなりません。 p36
関心を持つこと、関心を持てばモノが見えてくる。
関心を持って見ているとモノは見えてきます。関心を持つのは、知識の身につける第一歩です。 p44
仮説を立てて、それが正しいかどうかを検証する。この行為そのものが、論理的思考力を高めることに直結します。論理的思考力とは、物事を深く掘り下げて考える力のことなのです。この場合もバイアスをかけずに、素直にいろいろな角度から仮説を立てていくことが大切です。 p58
3 コンサル力その3 「関連づける」
結局、コンサル力は「誰でもできることを、いかに深くできるか」が問われているといえるかもしれません。誰でも得られる情報をもとに、より深く考えられるのが良いコンサルタントだからです。 p60
4 コンサル力その4 「話す力」「書く力」「説得する力」
「話す力」はバリューとインパクトが勝負
要は話すときも、「相手の立場に立って」を徹底するのです。そうすれば、何をどう話すか見えてきて、話す力も身につくはずです。 p74
「書く力」は子どもに説明するつもりで
子どもに分かるほど噛み砕いて書くことができる人は、誰に対しても分かりやすい文章を書くことができます。同様に、誰に対しても分かりやすく話すことができるはずです。 p76
「説得する力」は相手との信頼関係に比例する
お客さまと信頼関係を築くこと。コンサルタントに限ったことではありませんが、およそビジネスをする場合は、まずやっておかなければならないことです。 p76
失敗する会社の経営者の共通パターン p106
・公私混同が激しい
・私利私欲が強い
・「CS(お客さま満足度)」よりも「ES(従業員満足度)」を優先させている
・和気あいあいを良しとし、社内に切瑳琢磨の気風がない
成功する人に共通する5つの特色 p120
1 せっかち
2 人を心から褒めることができる
3 他人のことでも自分のことのように思える
4 怖いけど優しい
5 素直
本を読んで原理原則を知り論知的思考力を高める
論理的思考力を高めるには、物事に関心をもち、それに関して仮説を立てて検証を繰り返す。原理原則や本質を知り、それを現場の現象に照らし合わせて仮説検証していく。さらに、常に、なぜ、どうしてと疑問を持って深堀りすることが必要 p133
仕事というのは「どれだけ長い間、頑張って働いたか」が問われるのではなく、「その時間内に、どれだけ質の高いアウトプットを出せるか」が勝負になる p194
時間力を高めるコツ p193
一つは集中力を高めること
自分にとってやる気の出る時間帯を把握し、その時間に大事な仕事を一気に片付けるように心がけるべきです。
もう一つのコツは、自分にしかできない仕事が何であるのかを見極め、それ以外は他の人に任せることです。
目的と目標の違いを理解しておこう p206
「目的」とは、最終的に行きつくところ、あるいは存在意義
「目標」とは、その通過点や具体的な評価
コンサル力を高める5つの習慣 p222
習慣その1「早起きする」
習慣その2「日記をつける」
習慣その3「座右の書を繰り返し読む」
習慣その4「約束を守る」
習慣その5「関心のあることを人に話す」
アクションプラン:
仮説検証を繰り返す