『これで差がつく人前で話す技術・聞かせるコツ』
- 作者: 中野博
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 単行本
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平成25年7月5日 読了 66分
まとめ:
「伝えたい」ことを明確に。
テーマについて、深く考え、自分なりの考えを話す。
伝えるときは生き生きと熱心に。
目次:
第1章 話し方を磨き、成功するために
第2章 緊張感をエネルギーに変え、人を引きつける!
第3章 不安を自信に変える効果的な準備の仕方
第4章 説得力を持たせるパワーアップ服装術
第5章 聞き手を魅了する上手な話し方
第6章 TPOに合わせたスピーチ術
第7章 使える、鍛える、話し方トレーニング
キーワード:
一般に、人はエネルギーをより多くもらえる人の話を聞きたいと思うもの。それは、話し手が自分のテーマに誰よりも興味を持っていて熱心に話すからこそおもしろいのである。また、それを生き生きと熱心に語るからこそ、活力と生気を発散させ、結果、人の注意を引くのだ。「伝えたい」というエネルギーは聞き手を引きつける力になる。 p26
人前で話をする機会に恵まれたら、まず自分が何を目的に話をするのか、その目的を果たすためにはどうすればいいのかを自問自答してみよう。話というものは、話し手がそれに気づいている、いないにかかわらず、次の四つのうち、どれかを目的にしているものだ。 p30
1.あなたが考えていることを聞き手にわからせるため
2.聞き手に感銘を与えたり、納得させたりするため
3.聞き手に行動を起こさせるため
4.聞き手を楽しませるため
人を集団として動かすことは、個々の人を動かすよりもはるかにたやすい。 p45
聞き手の集団というのは、あくまでも個人の集まりなので、話し手が大勢の集団に対して話をすると思うのはそもそも錯覚である。たしかに、話し手の立場からすれば、聞き手は一つの大きな塊に見えるが、聞き手の立場からは、話し手と聞き手というのは常に一対一の関係にある。ここのところを間違えてはいけない。 p53
スピーチというのは、あなたの思い、あなたの考え、あなたの信念を組み立てること。テーマについて考え、さらに深く考え、思いをめぐらし、そして最も心を惹かれるものを選び出す。それらに磨きをかけて一つのパターンにまとめ、あたな独自の話を作ることなのである。 p65
一般に話の上手い人は次の五つのことを心得ている。 p109
1.いつ話すか、話さないか、話すタイミングを意識すること
2.自分自身の言葉を使って、わかりやすく話すこと
3.もったいぶった話し方はしないこと
4.自然なジェスチャーを心がけること
5.聞き手とアイコンタクトを取り続けること
そして、話す瞬間は笑顔で聞き手を眺め、「みなさん、こんにちは!」と大きな声で元気よく挨拶することが重要であるが、問題はその次である。スピーチで、何より大事なのは「第一声」、すなわち話の切り出し方である。
「第一声」で、だらだらと陳腐な言葉を並べるよりも、まずはポーンと聞き手と話し手に共通するような話題や、あなたの身近な体験談などを話しながら、会場全体の「一体感」を演出することを心がけたい。もちろん、これから話そうとするテーマについての問題提起をしてもいいだろう。 p111
【人を「読む」ための心得】 p197
1.身体言語は、少なくとも人間のコミュニケーションの50%を形づくっている
2.あらゆる状況下における人の行動を研究し、心を読むようにする
3.身体言語を効果的に読めるようになればなるほど、人に感銘を与える話し上手になれる
4.私たちは、話し言葉を完全に理解するために身体言語を理解する必要がある
5.非言語に関して理解すればするほど、状況の公式、非公式を問わず、聞き手をうまく操縦できるようになる
アクションプラン:
話し手と聞き手は一対一。普段の会話のように話す。