『あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール』
あたりまえだけどなかなかつくれない チームのルール (アスカビジネス)
- 作者: 小倉広
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
平成25年10月11日 読了 35分
まとめ:
チームを持つ、ということは「思い通りにならない他人を通じて目標を達成する」ということ。
「ほめても、叱っても、命令しても、おだてても。何をしても思う通りに行かないメンバーをなんとかする。それがリーダーの仕事なのだ」
目次:
第1章 チームリーダーとしての基本を身につけよう
第2章 チームの信頼関係を築こう
第3章 チームの仲間とビジョンを描こう
第4章 チームのナンバー2を選び、育てよう
第5章 コミュニケーションの装置をつくろう
第6章 勝利の方程式をつくろう
第7章 計画→実行→検証→しくみ化のサイクルをまわそう
第8章 タイムマネジメントを駆使しよう
第9章 モチベーションが上がる仕掛けをつくろう
第10章 自立自走する主体性を植え付けよう
第11章 一つ上のリーダーになろう
キーワード:
01 自分で動かずメンバーを動かそう p12
プレイヤーとは「自分で結果を出す」人であり、リーダーとは「他人を通じて結果を出す」人である。
「やるべきことを伝えてもメンバーは決して動かない」
「伝えても動かないのはあたりまえであり、リーダーの創意工夫と情熱により、何とか動いてもらうように汗をかかなくてはならない」
メンバーは「やるべき」(MUST)だとわかっていても動かないし動けない。そうではなく「やりたい」(WILL)と思い「やり方」(CAN)を手にして初めて、ようやく少しずつ動き始めるのです。
02 辛抱強くメンバーを育てよう p14
チームのリーダーたるあなたがなすべき仕事は、大きく分けて二つです。
一つは短期的な成果をあげること。すなわち目標を達成することです。そして二つ目は長期的な成果をあげること。すなわち目標を達成し続けることができるチームをつくること、つまりメンバーを育てる、ということなのです。
「人は人を変えることはできない。しかし、変わろうとする人を助けることはできる」。
そう、あなたがすべきはメンバーを変えようとすることではなく、メンバーが自ら変わりたい、と願うような気づきを与え、環境をつくることなのです。
06 信頼の法則をチームのルールにしよう p24
「信頼の基本法則」
一つ目は「相手を大切にする」ということ。
自分の都合を優先するのではなく、目の前の相手の立場を優先する。そうすることで信頼を獲得することができ、逆を行えば信頼を失うというわかりやすい法則です。
二つ目の法則は「自分を指さす」というもの。
問題の原因を自分以外に求め相手を変えることで問題を解決しようとするアプローチを「相手を指さす」と言います。そしてその逆である、問題の原因を自分の中に求め自分を変えることで問題を解決しようとするアプローチを「自分を指さす」と言います。「自分を指さす」人は相手から信頼され、「相手を指さす」人は相手から信頼を失っていくのです。
三つ目の法則は「誠実である」というもの。
自分を飾らず嘘偽りがない状態が「誠実である」ということ。言行一致で嘘をつかない。約束を守り自慢やひけらかしをしない人は相手から信頼され、その逆ばかりを行っている人は信頼を失うというものです。
26 連結ピンとなるナンバー2を選抜しよう p68
孤独になりゆくリーダーと少しずつ成長を重ねるメンバーとをつなぐナンバー2が必要なのです。
経営学の用語ではこれを「連結ピン」と呼びます。
ナンバー2には、その他メンバーとは明らかに違う役割を期待し演じてもらうこと。たたとえばチームで行うミーティングなどはリーダーが自ら仕切るのではなくナンバー2に仕切らせる。ことあるごとにナンバー2だけを呼び寄せ相談し重要なことは一緒に決める。
ナンバー2をナンバー2としてきちんと敬い、特別扱いをしてあげることが重要です。
29 ナンバー2にはパイプ役ではなく翻訳家になることを求めよう p74
連結ピンが果たすべき重要な仕事は、上下の間の意思疎通を翻訳すること。
トップダウンの翻訳とはリーダーの意向をきちんとメンバーへ翻訳して伝えること。その際重要なのは、スルーでそのまま伝えることでなく、一人一人がやる気になるよう言葉を変えること。
もう一つ必要なのはボトムアップにおける翻訳です。メンバーからの声をトップに伝える場合、おそらくそのほとんどが不平不満であることでしょう。不平不満を提案へと翻訳してからリーダーへ伝える。こうすれば不平不満が解消されるだろう、というアイディアのスパイスを一振りした上でリーダーに提案するのです。
39 お客様の声をメンバーへ伝えよう p96
CS=顧客満足とES=社員満足が一体となっている。そんなチームこそが常勝軍団へと昇り詰めていくのです。
96 リーダーの中のリーダーになろう p222
これからのあなたに必要なのは「遠くを見渡す」視点の高さと広い視野。「方向を示す」着眼点と構想力。「皆を勇気づける」情熱と話術です。
アクションプラン:
「遠くを見渡す」
「方向を示す」
「皆を勇気づける」