『クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する』
クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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平成26年10月26日 読了
まとめ:
「効率性」を追求する目的は何か。
本書では仕事に「効率性」をもたせるための工夫を紹介。本書の中ではクラウドをテーマに、主にGmailの活用法が示されている。著者のように出版社と原稿をやりとりする場合、Gmail自体が記録媒体となり、検索機能やデータログ機能として必要に応じて後から活用可能である。
仕事の95%は誰にでもできる、またはできることを求められる内容のものである。この95%は給料をもらう社会人として当然果たすべき仕事である。これができて一人前の社会人として認められる。残りの5%は新しいものを生み出す創造的な内容のものである。この5%はその人にしか生み出すことができない仕事を指す。95%の仕事をいかに効率的にこなし、5%の仕事に集中できる時間を増やすか。
創造的な仕事は効率的にはできない。「効率性」を追求する目的は創造的な仕事をする時間をつくるためである。
目次:
序章 クラウドが開く魔法の世界
1 クラウドをめぐるいくつかのエピソード
2 ディジタルオフィスはクラウド化でスマートになった
第1章 クラウドの魔法を誰でも使える時代が来た
1 スマートフォンでインターネットを能動的に使う
2 クラウドとスマートフォンは、情報システムを大きく変えた
3 ネットワークがコンピュータになる
4 頭が痛い電波問題
5 「何ができるか」でなく、「何をやりたいのか」が問題
第2章 ため込むな クラウドに上げよ
1 メモや断片的情報の管理は難しい
2 スマートフォンのカメラで断片的情報をクラウドに
3 原稿は自動的にクラウドに蓄積される
4 「自家製ブックマーク」でウェブ情報を駆使する
第3章 クラウドを用いて時間を有効に使う
1 手帳はスケジューリングのためにある
2 クラウド時代のワークステーション「超」整理手帳
3 時間泥棒と戦い、「すきま時間」に対処する
第4章 考える環境を作る
1 もっとも重要なことは紙に向かってやっている
2 PDFとエクセルをもっと活用しよう
3 私はどのように仕事をしているか
第5章 クラウド時代に生き残るメディアは何か?
1 YouTubeは大きな可能性を持つ
2 新聞もテレビもクラウドで
3 新聞の役割は重要性の評価
4 もうすぐ絶滅するという紙の書物について
第6章 クラウドを制する者が未来を制する
1 スマートフォン+クラウド大戦争
2 個人でもクラウドに支援されて起業できる
3 日本人は「ガラパゴス島」に閉じ込められている
4 日本の大企業や政府はクラウドに対応できない
第7章 クラウドは民主主義と両立するか
1 情報システムにおける集権と分権
2 クラウドの本質的基盤は民主主義
3 技術進歩に社会が対応できない