自己表現力の教室 大学で教える「話し方」「書き方」
- 作者: 荒木晶子,筒井洋一,向後千春
- 出版社/メーカー: 情報センター出版局
- 発売日: 2000/04/05
- メディア: 単行本
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平成25年3月10日 読了 69分
まとめ:
「話す力」をつけるには、まず自分を知ること
人それぞれ、自分のフィルターがあり、異なる「解釈」をすることは当然
情報はできるだけ詳しく具体的に伝える
「察しと感性のコミュニケーション」から「言葉のコミュニケーション」へ
目次:
はじめに
Part1 「話す力」がつく最強最短プログラム
話し方心理編
話し方基礎編
話し方展開編
Part2 「書く力」がつく最強最短プログラム
書き方心理編
書き方基礎編
書き方展開編
Part3 付録(話す+書く)バージョン・アップ編
あとがき
キーワード:
人とコミュニケーションするということは、自分のフィルターを大切にしながら、自分と違う他人のフィルターに触れることである。自分のフィルターをわかってもらうためには、意識して言葉数を多くし、詳しい情報を提供するのが一番である p15
コミュニケーションとは、「私たち人間が自分自身の内部体験や外界からのさまざまな刺激に対して自分なりの意味を見いだそうとし、自分なりの解釈をするプロセス」である p29
「話し方のプロセス」とは、話すときの「声の大きさ」「速さ」「明瞭さ」「間の取り方」、あるいは話しているときの「視線」、「顔の表情の豊かさ(笑顔)」、「しぐさ」などのことである。これらすべてが話す内容を、より効果的に伝えるための大きな要素になってくる p52
高文脈のコミュニケーションスタイルから低文脈のコミュニケーションスタイルへ。つまり「話さなくてもわかる」スタイルから「なんでも話さなければわからない」スタイルへ。「察しと感性のコミュニケーション」から「言葉のコミュニケーション」に気持ちを切り替える p68
自分が述べた「記述」の部分や「評価」の部分に対しては、必ず「なぜ」そう思ったのかという理由である自分の「解釈」を述べる。その「なぜいいと思ったのか。なぜ、よくないと思ったのか」などの「解釈」の部分が、他の人とは異なる、自分自身のものの見方であり、自分だけのユニークな主張であり、そしてスピーチのメイン・ポイント p110
アクションプラン:
話すときはできるだけ詳しい具体的な情報提供を心がける
「言わなくてもわかる」
「これくらいのことは当然わかっているだろう」
これでは誤解を生み、コミュニケーションは成り立たない。
お互いに察しながらコミュニケーションを行う日本人固有の文化。
良い面でもあり、曖昧な面でもある。
普段、自分が話したり、周囲から聞こえてくる言葉を英語に置き換えようとすると、言葉数の少なさと言葉の曖昧さに気づく。
情報が具体的ではない。
相手が察しているだろうという予測の元で話している。
本書には、「人とコミュニケーションするということは、自分のフィルターを大切にしながら、自分と違う他人のフィルターに触れることである。自分のフィルターをわかってもらうためには、意識して言葉数を多くし、詳しい情報を提供するのが一番」とある。
自分と他人とは当然違うことを意識すれば、相手をより理解しようと努力するし、自分をよりわかってもらおうとするだろう。
「話さなくてもわかる」スタイルから「なんでも話さなくてはわからない」スタイルへの転換が必要である。