『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/10/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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平成26年2月2日 読了
まとめ:
時間管理でもっとも大切なのは「やることを効率化すること」ではなく、「やらないことを決めること」。
投資対効果を考えた場合、「不必要なことをやめる」というのが、時間を生み出すのに一番効率のよい方法。
目次:
はじめに
年収10倍アップ時間投資法 基礎編
1 なぜ時間管理はうまくいかないのか
2 なぜ新しい行動は続かないのか
3 勝間式「黄金の時間の5原則」
4 黄金の時間を増やすための5つのステップ
年収10倍アップ時間投資法 実践編
5 実践ケーススタディ1
時間効率10倍アップを目指して手帳を使いこなす
6 実践ケーススタディ2
勝間式時間投資法〜ある夏の一週間のスケジュール
あとがき
キーワード:
人生で一番貴重な制限は「時間」
「お金」は時間があれば、利子で増やすことができます。
「知識」は時間があれば、学んだり調べたりして増やすことができます。
「労働」も同じです。長い時間働けばいいのです。
しかし、「時間」だけは、すべての人に平等に一日二十四時間と限られています。 p6
基礎編のまとめ
新たな時間管理の手法に取り組んでも、負担が大き過ぎたり、効果が出ないといったことで、結局やめてしまうという結果になりがちです。それには二つ理由があります。
[時間管理がうまくいかない理由]
1 時間管理にベストの方法はない
時間の使い方は人それぞれですから、時間管理のベストな方法も人それぞれです。日々、いろいろな方法を試してみて、自分に合った方法を探し続ける必要があります。
2 時間管理は効果測定が難しい
効果が実感できないからといってすぐにやめては何にもなりません。一つ一つは小さな変化でも、それを続けることで長期的に大きく変化させることができます。
[新しい行動が続かない理由]
1 動機付けされていない
誰でも「意志は弱い」ものです。続けるためには「あめとむち」の仕組みが必要です。
2 好循環が生まれるまで時間がかかる
よい結果が出るまで、「苦もなく続けられる仕組み」をつくることがポイントです。
3 できない理由を考えていない
できない理由が自力で克服できないことなら、割り切ってあきらめましょう。
4 一流の人のやり方をそのまま真似している
生活環境は人それぞれです。人から学んだ方法は、自分流にアレンジして取り入れます。
5 現状をあまり変えないで大きなリターンを期待している
転職や引っ越しは大きな成果が期待できますが、リスクも大きくなります。
[勝間式黄金の時間の5原則]
ダイエットにはいろいろな方法がありますが、大原則は「摂取カロリーを消費カロリーよりも小さくする」ということです。同じように時間管理にも原則があります。
1 時間をつくるためには、あらゆる面の投資を惜しまない
時間を増やす投資には、「手帳・自転車・パソコンなどの道具」「スポーツクラブなどでの体力づくり」「生活習慣の変化」「書籍などからの知識」「プロのサービス」などがあります。
2 単位時間あたりの成果に固執する
自分の時給を知っておき、一時間あたりの成果や価格と比較する習慣をつけましょう。
3 必要以上に「いい人」にならない
時間管理のできる人に「いい人」はいません。依頼や誘いを断る勇気が必要です。
4 やりたくて、得意で、もうかることを優先する
成果を出しやすいことに集中するほうが、時間効率も時給も上げやすくなります。
5 スケジュールはゆったりわがままに設定する
一日に集中できるのは八〜十時間、エネルギーを注げる仕事は二つ〜三つまでです。目一杯のスケジュールで、成果を出し続けることはできません。かえって周囲に迷惑をかけることにもなります。
[黄金の時間を増やす5つのステップ]
1 現状の課題を把握する
「時間投資マトリックス」で、現状の時間の使い方を「消費・浪費・投資・空費」の四つに分類して把握することで課題が明らかになります。
2 やらないことを決める
時間管理でもっとも重要なステップです。投資対効果の観点から見て、不必要なことをやめることが時間を生み出すのに一番効率のいい方法です。
3 人に任せることを決める
すべてを自分でやろうとせず、自分の得意なことに集中して時間を使い、その報酬を元に他者の時間と交換することで、時間管理はさらに効率化します。プロのアウトソースを活用したり、会社組織の中で出世して部下に任せるなどの方法があります。
4 自分しかできないことを効率化する
手帳の活用・健康な生活習慣の確立・他人の強制力の利用・住居の場所の見直し・移動時間の見直し・家事や生活時間の見直し・ITの活用—こうしたテクニック一つ一つで時間の効率化をさらに積み重ねましょう。
5 新しい働き方を統合的に実践する
新しい方法を手に入れても、人は古いやり方や考え方に戻ってしまいがちです。
「時間の投資で生まれた時間は再び投資する」「すきま時間は常に手帳を見る」「予定と現実のギャップの理由を考える」「時間管理の効果を測定する」「常にカイゼンし続ける」といった方法を心がけることで、新しい方法を定着させ、よりよい方向に向かうことができます。
p209
手帳はあなたの時間のコントロールタワー
1 手帳はスケジュールを書き込むためだけのものではない。
手帳は、自分の目標と時間を管理するためのコントロールタワーである。
2 時間は積極的に管理すること。
手帳にアポイントを書き込むだけのような受動的管理をしてはいけない。
3 手帳に目標を書くと実現しやすくなる。
なぜなら、無意識のうちに目標を実現するように行動を修正するようになるからである。
4 すきま時間には「いつでもどこでも」手帳を見るクセをつける。
手帳こそが私たちの時間の帳簿である。
5 手帳を使って、時間の予実管理を行うこと。
予定と現実のギャップは生じて当たり前、問題はギャップに対してどうやって行動の修正を行うかである。
p217
アクションプラン:
「やらないことを決める」