『「断わる力」を身につける!』
「断わる力」を身につける!―正しく断れる人が信用される (新講社ワイド新書)
- 作者: 斎藤茂太
- 出版社/メーカー: 新講社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本
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平成26年10月26日 読了
まとめ:
「引き受けるんじゃなかった」「断わればよかった」そう思うことは少なくない。
頼まれたときに引き受けて、後で断わるほうがよっぽど信用をなくす。頼まれたときに断わる労力に比べれば、後から断わるときの労力ははるかにかかるはずだ。しかし、その場では断わることができない。
断わることで信頼をなくすと思っているのだ。しかし、断わられた相手はそんなことは思っていない。他の人に頼むだけだ。
断わることは決して悪いことではない。
自分を大切にするために人の頼みを断わろう。
頼みを断われる関係をつくろう。
断わることは自分を知ってもらうことでもある。
断わることで自分も相手に自己主張し頼んでいる。
断わることは頼むことでもある。
お互いが相手のことを思いやりながら自己主張する。そんな関係性を築いていければ、自分も相手も大事にしながら生きていくことができるのではないだろうか。
キーワード:
「自分を大切にする人」は、「断わるコツ」を知っている
大切なことは、あなた自身が、自分の人生をもう少し「大切に考える」ことができるかどうかなのだ。相手の気持ちを慮って、引き受けるばかりでは、自分を大切にしているとはいいがたい。断わり方、人の頼みをうまく断わるコツを覚えることは、自分を大切に生きるための手段でもあるのです。 p24
断われる関係をつくっていこう
・断わることは、よくないことではない。
・断わることで、相手の心を傷つけたりすることはない。
・断わることで、その人との関係が気まずくなることはない。
・断わることは、けっして面倒なことではない。 p30
「自分をわかってもらう」ために、あえて「ノー」という
自分という人間を、上司からよりよく理解してもらうためには、ムリなことはムリで、できないことはできない、といっておくことは大切である。
こう考えてみたらどうか。上司に、たてつくのではないし、自分の実力、そしてここが自分の限界なのだということも含めて、自分という人間を理解してもらうために、あえて「ノー」という、あえて上司の命令を断わるのだ、と。 p122
「断わり上手」は、「頼み上手」である
「断わる」とは、ある意味「頼む」ことではないかと思う。
「断わる」ということは、自己主張でもある。しかし「イヤだ、ダメだ」だけでは自己主張にはならない。それは、わがままをいっているだけのことだ。
「オレはこうしたい。こうさせてくれ」と、代替案を掲げて頼むことが、自己主張なのである。 p158
目次:
1章 「断り上手」な人は、人との関係がうまい 2章 相手を立てながら、やんわり断ろう 3章 先を読んで、「断る準備」をせよ 4章 「断る理由」は、なんでもOK! 5章 大切な人だからこそ、きちんと断りたい 6章 謝りながら断るか、自分を賭して断るか 7章 断ることは、頼むことである
アクションプラン:
できないことはできないと断わる